【国際遊びの日に考える】レゴグループの調査から見えてきた、子どものウェルビーイングを育む「遊びの力」
2026.06.12
子どもにとって遊びは、当たり前にあるもの——そう思われてきた。しかし、LEGO Groupが実施した調査は、その前提が揺らいでいることを示している。
いま、子どもたちは「遊べない」状況に置かれつつある。そしてその背景には、個人の問題ではなく、社会全体の構造が関係しているのだ。
6月11日は国連が定める「国際遊びの日」。子どもの遊び時間が発育に与える影響を、考えてみる。
1.子どもたちの遊びは、確実に減っている
2.遊びは“ぜいたく”ではなく“必要なもの”
3.問題は家庭だけではない
4.レゴが提示する「これからの力」
子どもたちの遊びは、確実に減っている
レゴグループが実施した調査によると、一定数の子どもが「遊びが足りない」と感じており、中には日常的に遊ぶ時間をほとんど持てていないケースも見られた。
これは単純な時間不足の問題ではない。学習や習い事、デジタルコンテンツの増加などにより、生活の中で遊びの優先順位が下がっていることが背景にある。
つまり、子どもたちは遊ぶ意思を持っていながらも、その機会を十分に得られていないのが現状だ。
遊びは“ぜいたく”ではなく“必要なもの”
こうした状況に対して、レゴグループは明確なメッセージを発信している。それは、遊びは余暇ではなく、成長に不可欠な要素であるという考え方だ。
遊びは、身体的・精神的な健康に寄与するだけでなく、社会性や創造性を育む基盤となる。また国連においても、子どもの権利のひとつとして位置づけられている。
つまり遊びは、「時間があればするもの」ではなく、本来確保されるべきものなのだ。
問題は家庭だけではない
重要なのは、この問題を家庭内だけに起因するものではないということだ。
調査では、遊びの機会が不足している背景として、環境や社会のあり方も指摘されている。遊ぶ場所の減少や、遊びに対する価値の低下など、個人の努力だけでは解決できない要因が存在しています。
子どもが十分に遊べるかどうかは、家庭だけでなく、社会全体の設計に左右されているのです。
レゴが提示する「これからの力」

おもちゃのレゴのような自由度の高い遊びは、従来の評価軸では測れない力を育てる。
正解がなく、失敗の概念もなく、何度でもやり直すことができる環境の中で、子どもたちは自分なりの考えを試し続ける。
このプロセスを通じて育まれるのは、知識の量ではなく、思考の柔軟性や試行錯誤する力。言い換えれば、「答えを覚える力」ではなく、「答えをつくる力」が養われていく。
今回の調査から見えてきたのは、その機会は十分ではないこと。特別な教育ではなく、子どもが安心して試し、失敗し、やり直せる環境をどう確保するかが、これからの社会に問われている。

「遊びが持つ力を通じて未来の担い手を育むこと」を使命とする企業LEGO group。レゴ®ブロックを中心とした「LEGO System in Play」は、組み立てと再構成を繰り返すことで、自由な発想と創造性を引き出す遊びの仕組みである。子どもから大人までが主体的に試行錯誤できるこの遊びの特性は、思考力や問題解決力を育む基盤として位置づけられている。現在、同社の製品は世界各国で展開されており、遊びを通じた学びの価値を広く発信している。
文:Kids Well-being編集部
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