【解説】水の危険は意外と身近に?意識を高めて水の事故を回避しよう!
2026.08.16
夏になると増えてくるのは痛ましい水難事故だ。特にこどもの水の事故は毎年数多く発生し、令和5年のデータでは54名も亡くなっている。今回は意外と身近にある水の危険についてこども家庭庁の資料を参考に改めて解説する。
意外と多い水の事故
厚生労働省の「人口動態調査」によれば令和元年から令和5年までの5年間の合計で、14歳以下の子どもの溺死及び溺水による死亡事故は、不慮の事故の中でも死因の上位を占めている。以下のグラフを参考にすると、以下のことがよく分かる。
・5~9歳は交通事故での死亡事故が多くなっているが、同じくらいに溺死及び溺水による死亡事故も多い。
・14歳以下のこどもの溺死及び溺水による死亡事故は10~14歳では最も多い。
<令和元年~令和5年における14歳以下の不慮の事故の年齢別死因>
出典:こども家庭庁
どんなところで
水の事故は発生する?
水の事故は意外と身近なところで発生し、保護者がふと目を離した瞬間、予期しない瞬間に発生していることが多い。以下にこども家庭庁が指摘する事故例を紹介する。
・浴槽へ転落し溺れる(0歳から2歳くらい)
・洗濯機、バケツや洗面器などによる事故(0歳から5歳くらい)
・ビニールプールやプールでの事故(1歳以上)
・海や川での事故(2歳以上)
・ため池、用水路、排水溝、浄化槽での事故(2歳以上)
<令和元年~令和5年における「不慮の溺死・溺水」の死亡者数の推移>
出典:こども家庭庁
入浴時は大人が洗髪している間など、子どもからほんのわずかでも目を離した瞬間に水の事故が発生することが多い。特に子どもは音を立てずに、静かに溺れることが多いので油断は禁物だ。浮き輪などを使用していたとしても、何かの拍子にひっくり返るなどにより、溺れる事故も発生している。どうしても目を離れる際は、子どもと会話を続けるなどの対策が有効だ。
また子どもが成長するにつれて行動範囲が広がるため、子どもが浴室に入って浴槽の中に転落する、洗濯機や洗面台に入り込んでしまう、などの事故も発生する。浴室を施錠する、洗濯機やバケツに水を溜めたままにしない、などの注意も必要だ。乳幼児の場合、たった3cm以上の深さがあれば溺れてしまう可能性がある。
年齢別の対策方法
乳幼児期
危険を予測する能力も判断力も未発達であるため、子ども自身による危険察知が難しく、保護者による管理が重要になる。また成長につれて身体の大きさや能力が変化することで、起こりやすい事故も変化していく。浴室などの水場には子どもを近づけない工夫(必ず施錠することやベビーゲートを設置するなど)を施し、また子どもだけで出かけない工夫(家の施錠など)をすることが重要になる。

小学1~3年生
前述したように5~9歳の子どもの不慮の事故による死因は交通事故と水の事故がかなり多い。特にこの時期は危険を予測する能力や、自分の体力に見合った行動を取る判断力は、まだ発達段階にあるため、「自分は泳げる」という過信が原因で、危険な場所まで泳いでしまう可能性も。
対策としては具体的な行動ルールを教え、安全に対する意識付けをすることが重要だ。「大人のそばから離れない」、「監視員の指示に従う」などのルールを具体的に教え、体力の消耗を避けるためにも長時間の水遊びは避け、こまめな休憩を挟むようにしよう。

小学4~6年生以降
5~9歳に比べると危険予測する能力や、自身の体力などを判断できるようになっている。だが一方で、友だちと一緒に遊んでいる際は楽しくなるあまり、危険を見落としてしまったり、その場の勢いで危険な行為をしてしまうことも。
そのため、事前に水辺の危険性やルールについてしっかりと話し合い、子どもたち自身に水深、流れの速さ、水温、天候、監視員の有無、周囲の環境など、安全確認をさせるようにしよう。

水の事故には予防策を立てて、
子どもとの楽しい時間を守ろう
水は子どもたちにとって魅力的な遊び場である一方、予測できない危険も隣り合わせだ。特に子どもはそういった危険性を予測する能力が低いため、保護者は安全意識を高め、子どもたちの成長に合わせて事故の予防策を立てることが重要になる。目を離さないようにするだけでなく、危険と取り除く、きちんと話し合うなどの対策を講じて楽しく水遊びを楽しめるようにしよう。
参考:こども家庭庁
文;PARENTS Well-being編集部
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