「キンキン!」に子どもたちが夢中。凍らせるめんつゆで学ぶ、夏休みのひんやり自由研究
2026.08.27
味の素社が実施した調査では、約8割の親が暑さの影響で「室内遊び時間が増える」と回答し、共働き保護者の約3人に2人が「マンネリ夏休み」に悩んでいることが明らかに。
そんな夏を「食べる」「触る」「考える」ことで楽しむ「氷みぞれつゆ®で学ぶ ひんやり自由研究教室」が、目黒区の学童で味の素と放課後NPOアフタースクールの連携により開かれた。
なぜ「キンキン」が続く?
凍る仕組みの自由研究
「氷みぞれつゆ®で学ぶ ひんやり自由研究教室」がいよいよスタート。子どもたちはこれから始まる実験にワクワクドキドキ。
「氷みぞれつゆ®」は、今年2月に発売された冷凍庫で凍らせ、シャリシャリにほぐしてそうめんにかける麺用調味料だ。教室では、「氷みぞれつゆ®」に使われている技術を題材に、氷の不思議をクイズ形式で学んだ。
味の素の開発担当者・上丸さんが「氷みぞれつゆ」の温度を測定。クイズの回答どおり、マイナス10℃という結果に、子どもたちから驚きの声が上がる。
最初のクイズは、「どうして冷たい状態が長く続くの?」。「氷みぞれつゆ®」は、調味料の中の水分子をゆっくり凍らせ、氷の結晶を大きく成長させることで、氷の状態が長く保たれるよう工夫されている。24時間以上凍らせると、マイナス10度以下の冷たさになる。
「なぜカチカチに凍らないの?」をクイズで紹介。水のつぶを分散させて凍らせることで、ほぐしやすい“みぞれ状”になる。
次のクイズは、「どうしてカチカチに固まらず、手でほぐせるの?」。普通に凍らせると、1枚の大きな氷のように固まってしまう。そこで味の素の独自技術「みぞれ凍結製法」によって、水分子を分散させながら凍らせることで、手で割りほぐしやすいシャリシャリの状態を作っている。
「どんなにおいがする?」「どんな状態?」。パッケージから取り出した「氷みぞれつゆ」を、子どもたちが五感を使って確かめる。
そして最後のクイズ「凍っためんつゆなのに、どうして味が最後まで均一なの?」。凍らせた調味料は、溶け方によって味の濃い部分と薄い部分ができるが、「氷みぞれつゆ®」では全体が均一に凍り、溶けるよう工夫されている。
普段なら食べて終わるそうめんも、「なぜ?」を考えてから口にすると、そこには科学の深い学びが隠れている。
氷の仕組みを
手と舌で確かめよう
「冷たい!」。タオルを巻いて「氷みぞれつゆ」を絞り出す子どもたち。マイナス10℃の冷たさを、手でしっかり体感。
クイズで予想し、仕組みを学んだあとは、いざ実験。凍った袋を手でほぐし、そうめんにかけて確かめた。低学年の子どもたちからは「手で簡単にほぐれる!」「かき氷みたいにシャリシャリ!」「うわ、冷た〜い!」と素直な驚きの声が上がった。
一方、4年生からは「水分子が分散して凍ると、こうなるんだ」と、学んだ仕組みと目の前の現象を結びつける声も聞かれた。
ひんやり冷たい「氷みぞれつゆ」をそうめんと一緒に実食。「おいしい!」と夢中で箸を進める。
ひと口食べると、今度は「キンキンだ!」「冷たい!」「寒くなってきた!」と歓声が教室いっぱいに広がった。目で見て、手で触れ、最後は舌で味わう。知識を自分の感覚で確かめる自由研究となった。
小学4年生の男の子は、普段のそうめんとの違いを「いつもはぬるい感じだけど、これはキンキン。凍っていてスルスル食べられる」と喉ごしの良さを表現した。
「氷みぞれつゆ」のそうめんを、つゆまであっという間に完食。「おかわり!」の声が次々に上がる。
「凍らせる発想が新しくて、すごいと思った」と驚く子や、「普通のめんつゆと味が違うし、いろんな食べ方があることがわかって楽しかった。もう1回食べたい!」という子も。次々とおかわりし、つゆまで飲み干す姿も見られた。
酷暑の悩みから生まれた
子どもたちの氷点下体験
みんな大満足の笑顔。食べ終わるころには「寒い!」という声も上がり、クーラーがいらないほどのひんやり感を実感。
開発を担当した味の素株式会社コンシューマーフーズ事業部 新領域グループの上丸茉莉花さんも、「おいしく食べてもらえるだけでなく、見た目や作る過程も楽しんでもらえた。自由研究というテーマにも、とてもマッチしていたと思う」と子どもたちの反応を喜ぶ。
なかでも印象的だったのは、思わず「寒い!」という声が上がったこと。「寒くなるぐらい冷たいというのは、私たちが狙ったコンセプト。暑い夏だからこそ、この冷たさが価値になると感じた」(上丸さん)
「氷みぞれつゆ®」が生まれたきっかけも、年々厳しさを増す日本の夏だ。味の素が2025年夏に行った調査では、約8割が「夏のキッチンで料理をするのがつらい」と回答。夏の調理では「調理時間がかからない」「火を極力使わない」が上位に挙がるなど、酷暑が料理を「作る」負担を大きくしている実態が見えてきた。
さらに、夏バテによる食欲低下など、暑さは「食べる」ことにも影響する。そこで同社では、「酷暑」という社会課題をテーマに約40のアイデアを検討。その1つとして生まれたのが、冷たさそのものを楽しむ発想の「氷みぞれつゆ®」だった。
【まとめ】
1杯のそうめんから広がる学びと笑顔
「冷たい!」「おいしい!」。驚いて、確かめて、味わって。子どもたちにとって、夏ならではの“おいしい自由研究”で幕を閉じた。
味の素では近年、「調理の楽しさ」や「共食」とWell-beingとの関係について研究を進めている。今回の教室でも、子どもたちは「なぜ?」を友達と考え、触れ、作り、味わうことで、食の中にある科学を体験した。
1杯のそうめんから、「なぜ?」という疑問が生まれ、友達との会話が生まれ、「おいしい!」という笑顔が広がる。暑すぎる夏も、見方を変えれば、新しい発見の季節になる。
編集協力:味の素株式会社
取材・文:脇谷美佳子
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