「好き」が子どもを成長させる。トヨタ白川郷自然學校「昆虫ハンターキャンプ」で、夢中になる体験が育む力
2026.08.29
白川郷の豊かな森を舞台に、子どもたちが「好き」という気持ちを思い切り解放する2泊3日。
トヨタ白川郷自然學校では、毎年夏に「白川GO!GO!キャンプ」が開催される。その中で一番人気の「昆虫ハンターキャンプ」は、ただ虫を捕まえるだけの体験ではない。
自分で考え、仲間と協力し、言葉にして残すことで、子どもたちの協調性や探究心を育むプログラムである。
1.共通の「好き」から始まる仲間との出会い
2.夢中になるからこそ育つ「探究心」
3.共同生活が育てる「協調性」
4.昆虫採集での発見を「言語化」
5.「自分のため」から「誰かのため」に
6.「好き」は子どもの成長の原動力になる
7.親は子どもの成長を実感
8.イベント&施設情報
共通の「好き」から始まる仲間との出会い
開始前のオリエンテーションも兼ねた、自己紹介。どんな子がいるのかみんな興味津々の様子
1日目は、3日間ともに過ごす仲間との初めての対面。ドキドキの自己紹介の後は、調査チームを結成する。最初の活動は、捕まえた昆虫の餌となる「昆虫ジュース」づくり。「クワガタはどんな味が好きかな」と、虫の気持ちを想像しながら材料を混ぜ合わせていく。初めは緊張していた子どもたちも、この共同作業をきっかけに自然と距離が縮まっていった。共通の”好き”があるからこそ、学年や住む地域を越えて声をかけ合える。そんな関係性の中で、子どもたちは自分の興味を安心して表現していく。
みんなの共通点は“昆虫が好きなこと”。共通点があると打ち解けるのも早い
夢中になるからこそ育つ「探究心」
待ちに待った昆虫採集へ出発!
昆虫採集では、森や水辺、材木置き場など多様なフィールドを夢中で観察。
どの場面にも「もっと知りたい!」「見つけたい!」という純粋な好奇心があふれていた。
昆虫ハンターキャンプでは、答えを教わるのではなく、“自分で考えるプロセス”が大切にされている。
スタッフは、「どんな木に幼虫がいそう?」「どうしたら見つけられそう?」と子どもたちに“問い”を投げかける。子どもたちは、大好きな昆虫を捕まえるために「どうしたらいいのか」自分なりの仮説を立て、試し、結果を確かめる。図鑑や教科書だけでは学べない“実践”を通じて「自ら考え、探究する力」が育まれていく。
材割りをして昆虫を探す子どもたち
夜のライトトラップに集まる様々な昆虫に大興奮
共同生活が育てる「協調性」
テント泊が初めての子どもも多く参加。仲間と相談しながら限られたスペースを分け合い、自分の荷物は自分で管理する。共同生活を通して、自然と身につくことも多い。
仲間たちとの共同生活も、子どもたちの大切な学びの場所。2泊3日のキャンプでは、ナイトハイク、テント泊、食事づくりなど、日常を離れた特別な体験が続く。食事づくりでは役割を分担し、「フライパン熱いから気を付けて!」「均等に分けるにはどうしたらいいかな」などと、声を掛け合いながら協力しあう姿。掃除では、自らほうきを取りに行く子や、率先してゴミを拾う子どもたちの姿が見られた。

料理、掃除など、普段あまりやらないことも仲間たちと一緒なら、協力して楽しみながら挑戦できる
昆虫採集での発見を「言語化」
昆虫採集や観察を通じて得た発見や疑問を整理。とても難しい作業だけど楽しみながら没頭している姿が印象的だった
見つけた昆虫は、図鑑で調べたり、顕微鏡で細かい特徴を観察し、スケッチで記録したり、
昆虫研究レポートを文章でまとめる。子どもたちは、自分が発見した驚きや疑問を「なぜ?」「どうやって?」「どのように?」と掘り下げて考えて振り返る。自分の想いを書く、まとめる、伝える。それは「好き」を「学び」に変え、考える力・表現する力を育てる大切なプロセスだ。
対象の昆虫を何度もよく見て描くスケッチは、特徴や構造が分かり、観察がより深まる
「自分のため」から「誰かのため」に
昆虫採集では、子どもたち同士でこんな会話が交わされていた。「バッタ捕まえた!だれか欲しいって言ってたよね!」 「キリギリス捕れたよ。ほしい人―!」必死に捕まえた昆虫を、自分だけの成果や喜びにするのではなく、仲間の事を考えて行動する姿だ。

誰かに言われたからではなく、自発的に周囲を気遣う。共通の「好き」を通じて生まれた仲間とのつながりが、他者への思いやりの心を育み、社会性を育成する。
「好き」は子どもの成長の原動力になる

3日間の昆虫ハンターキャンプで育まれていたのは、昆虫の知識だけではない。
最終日、子どもたちは3日間を通して挑んだ「7大昆虫を探せ!」ミッションをクリア。“みんなで達成”できたのは、キャンプの中で育まれた、探究心、観察力、言語化する力、協力する力、そして他者を思いやる力。自然の中で好きなことに没頭し、仲間と時間を共にする経験が、子どもたちの逞しさや人間力の成長に繋がっていたからだろう。子ども自身が主体的に学ぶ姿からは、「好き」を深める体験の大切さが感じられた。
親は子どもの成長を実感
ミッションを経て、成長した子どもたちの姿
参加した子どもたちの親御さんからは、「虫は持って帰らないお約束だったが、『どうして飼いたいか』『どういう虫か』『どうお世話するか』親を説得しようと説明してくれて、成長を感じた」「自分がされて嫌がることはしない!などのルールを教えてくれた」「自分達でご飯を作るのもとても良い経験になった」など、子どもの成長を実感する声が聴けた。
虫が好きという気持ちを起点に、仲間と過ごし、挑戦し、発見を形にする白川郷の森での体験は、
夏休みの思い出にとどまらず、子どもたちがこれから新しいことに踏み出す時の支えとなるだろう。
イベント&施設情報
秋のトヨタ白川郷自然學校では、豊かな自然を舞台にした特別プログラムを開催。虫たちの世界に触れる体験など、楽しみながら自然への興味や学びを深められる、この季節ならではのイベントが用意されている。
■トヨタ白川郷自然學校
住所:〒501-5620 岐阜県大野郡白川村馬狩223
電話:05769-6-1187(ご予約・お問い合わせ)
受付時間:9:00-18:00
※各イベントには定員があります。詳細は施設の公式HPをご確認ください。
掲載協力:トヨタ自動車
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