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災害時、クルマは家族をどう支える? 親子で知っておきたい車中泊避難と「走る電源」

地震などの災害が起きたとき、子どもを連れての避難は簡単ではない。避難所で落ち着いて過ごせるだろうか。そんな不安からクルマを避難先に選ぶ家庭もある。車中泊には危険もあるが、クルマは停電時の「走る電源」として役立つことも。親子で知っておきたい備えやクルマを活用する際のポイントについて、トヨタに聞いた。

 

災害時、クルマが避難先になることも

災害の発生直後は、人命救助や被害状況の把握が優先されるため、各家庭で3日間は自力で生活できるよう備えておくことが推奨されている。その間をどのように過ごすかは、防災を考えるうえで大切なポイントだ。まずは自治体から指定された安全な場所へ避難することが基本だ。一方、余震への不安、避難所でのプライバシー、小さな子どもやペットとの生活など、さまざまな事情から車中泊を選ぶ人もいる。2016年の熊本地震では、一時的な利用を含め約6割が車中泊避難を経験したという。
 

 
車中泊避難そのものを推奨するものではない。あくまで一時的な避難手段と考え、より安全な避難先や生活環境が確保できた場合は、できるだけ早く移動することが望ましい。それでもやむを得ずクルマで過ごさなければならない場合に備え、リスクや対処法について平時から知っておくことが重要だ。
 

暑い時期の車中泊、何に気を付ければいい?

最も警戒したいのは熱中症だ。日陰に駐車し、サンシェードや窓の目隠しを使い、こまめに水分を取る。エアコンを使う場合は燃料を消費するため、災害時すぐに給油できないことも想定し、日頃から燃料を半分以上に保つ意識も必要になる。
 

 
狭い座席で同じ姿勢を続け、水分が不足すると、脚にできた血栓が肺の血管を詰まらせるエコノミークラス症候群にも気を付けたい。予防のため、定期的に体を動かし、水分を取り、就寝時はできるだけ足を伸ばせる空間をつくりたい。
 

 
家族全員が車内で安全に眠れるとは限らない。平時に実際の車内で寝る場所を確かめておきたい。
駐車場所も重要だ。浸水や土砂災害の危険がある場所、傾斜地などを避け、明かり、人通り、トイレがある場所を選ぶ。ドアを施錠し、マフラーが壁や草、冬の場合は積雪で塞がれていないか確認する。車中泊を長期化させず、避難所や行政から支援情報を得ることも忘れない。

トヨタ災害復旧支援のウェブサイトでは、車中泊避難の基本、車種別シートアレンジ、備えておきたい用品を紹介している。必要な物は家族構成によって異なるため、事前に確認しておきたい。
 

停電時、クルマは「走る電源」になる

意外と知られていないのが、クルマが走行機能を停止した状態でも電力を供給できることだ。電気が止まると、スマートフォンの充電はもちろん、食事作りや暑さ対策にも困る。そんな時、給電機能を備えたクルマは家電に給電でき、避難生活を支える力を持っている。
 

トヨタが8月に行った防災に関する説明会での車中泊・給電デモの様子

 
例えばプリウスなどのハイブリッド車には、AC100V・最大1500Wのアクセサリーコンセントを備えており、追加の機器がなくても電気を使うことができる。さらに非常時給電システムを使用することで、走行機能を停止した状態でも給電が可能だ。最大1500Wの範囲なら、例えばスマートフォン、照明、扇風機、IH調理器などを組み合わせて同時に使用できる。自宅のクルマが対応しているか、コンセントはどこか、どんな操作が必要か、災害が起きる前に取り扱い説明書を確認し、一度試しておくことが備えになる。
 
Q. 自分のクルマに給電機能はある?
A. メーカーのウェブサイトや取扱説明書、日本自動車工業会の給電車一覧で確認できる。

Q. クルマの電気は何日くらい使用できる?
A. 燃料が満タンの状態で平均400W、例えばスマホ充電、LEDランタン、扇風機、PC、調理家電などを同時に使用する場合の目安は以下のとおり。

トヨタ車の場合

・ハイブリッド車:約4~6.5日
・プラグインハイブリッド車:約5~6.5日
・電気自動車:約1.5~3.5日
・燃料電池車:約4日

 

 
クルマの給電機能は、家庭だけでなく被災地支援にも活用されている。過去の災害では、ハイブリッド車や燃料電池バスなどから電気を供給し、スマートフォンの充電や照明、給水活動を支えた事例もある。普段は移動手段として使うクルマが、いざという時には家族や地域を支える「走る電源」になるのだ。
 

家族でクルマの備えを見直そう

クルマの便利さだけでなく、限界も一緒に知ることが、家族を守る備えになる。休日のキャンプやお出かけの際に給電機能を試したり、車内で過ごしてみたりすると、必要な備えが見えてくる。普段乗っているクルマを家族で見直すことが、「もしも」を自分ごとにする第一歩だ。

詳しく知る

・トヨタ災害復旧支援のウェブサイト
・車中泊避難ヘルプBOOK
・トヨタの給電
 


掲載協力:トヨタ自動車

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