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【解説】子どもの立ち直る力「レジリエンス」とは?今の時代に必要な非認知能力を解説!

親なら誰しもわが子にはいつでもトラブルなく、健やかに過ごしてほしいと願うもの。そう思っていても、子どもにとって辛い出来事を避けることは難しい。今回はそんな困難に直面しても立ち直る非認知能力「レジリエンス」について解説する。

Kids Well-being Vol.01掲載記事を一部抜粋・再編集したダイジェスト版

 

非認知能力の一つ
「レジリエンス」とは?

「レジリエンス」とは今、注目されている非認知能力の一つであり、日本語で約すと「回復力」「弾力性」「復元力」などに表現できる。この言葉は「逆境にあってもそれを乗り越え、立ち直ることができる力」だと考えられ、かつて困難な家庭環境にある子どもを調査していた発達心理学の研究者がその中で良好に発達・適応を遂げた子どもたちについて「ResilientChildrenレジリエント・チルドレン」と表現したことに由来している。

OECD(経済協力開発機構)では、21世紀を生き抜くための必要なスキルとしてレジリエンスをピックアップ。非認知能力の1つとしてもとらえられており、子どもの良好な発達にポジティブに働く能力だといって間違いないだろう。
 

「レジリエンス」と「タフネス」
どう違うの?

「タフネス」は、「頑丈さ」や「精神的な強さ」と定義されることが多い。目の前に困難な状況があったとしても、“折れない・落ち込まない”というメンタリティが「タフネス」だといえるだろう。それに対し「レジリエンス」は、つらい体験や失敗、病気、家庭不和などの困難な状況に対し、時には折れたり落ち込むことがあっても、そこから“回復できる”力を指している。
 

 

レジリエンスのあり方は多様

「レジリエンスとは、これだけ変化が激しく、先行きが不透明な時代においても自分らしい生き方ができる体力や底力のようなものだと考えています」と語るのは、発達心理学やポジティブ心理学を専門とする岐部智恵子先生だ。

ここで重要なのが、「自分らしい生き方」という点。「レジリエンスの高い子ども」といえば、明るく元気でタフなどもだととらえられがちだが、例えばくよくよする子どもは、1つのことにじっくり取り組む力を備えているともいえる。その個性は否定せず、「その子らしいレジリエンス」を伸ばすことが大切だ。

「レジリエンスのあり方は多様で、こういうものだと簡単に決められるわけではありません。その子らしさを活かせるレジリエンスの形を見つけ、家庭で育てることが大切です」。
 

 

「レジリエンス」は
どうして大切なの?

今は小さな子どもも、成長していく上で困難な時期は必ず訪れる。レジリエンスが低いと、そうしたストレスに直面した時に無理に自分を合わせようとして、より精神的に負担がかかったり、ダメージからうまく回復できず、前に進めなくなるケースも。「レジリエンスが低いと、失敗を悪いことだと思い、過度の自責や他責に陥ってしまったり、自信がなくて新しいことに挑戦できない苦しさもあります」と岐部先生。
 

 

教えてくれた人

岐部智恵子先生
 

 
桐蔭横浜大学現代教養学環教授。一般社団法人日本ポジティブ教育協会理事。お茶の水女子大学大学院博士後期課程人間文化創成科学研究科修了、博士(人文科学)。イーストロンドン大学大学院応用ポジティブ心理学修士課程修了。専門は発達精神病理学、ポジティブ心理学。


文/藤城明子

※この記事は、Kids Well-being Vol.01掲載記事より一部抜粋したダイジェスト版です。
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Kids Well-being VOL.1(2026年春号)より転載

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