防災食の新常識!体と心を守るためにはどんな備蓄が必要なのか?【防災】
2026.09.01
地震などの災害の備えには備蓄が必須だが、非常食や水などを定期的に管理するには手間がかかり、仕事や育児に忙殺される家庭では特に継続が難しいという課題がある。それの解決策の一つとして、お菓子メーカーの森永製菓は「備蓄疲れ」を防ぐ新しい防災習慣を提案している。
水や食料の備蓄は当たり前
問題はどうやって継続していくか
内閣府の世論調査(※)によれば、家庭における備蓄意識の高まりが顕著に表れており、特に多くの家庭で「食の備え」の重要性が強く認識されている。特に水や食料は“当たり前に備えている”状態である。
だが一方で課題となってくるのは防災備蓄の継続だ。備蓄は長期保存できるものが多いものの、いずれは賞味期限、使用期限が訪れる。それらを定期的に確認し、管理するのは負担となってしまう。期限切れをきっかけに備蓄をやめてしまう場合もあり、継続についての課題を感じさせられる。
こうした課題の解決策として近年注目されているのが、「フェーズフリー」や「ごほうび備蓄」という考え方だ。

日常時と非常時のフェーズをフリーに。
普段から使うものを非常時でも役立てる。
フェーズフリーとは、日常時と非常時を分けて考えるのではなく、普段から使っているものが非常時にも役立つ状態を目指す考え方だ。普段食べているものや飲んでいるものを少し多めに買い置きし、古いものから順に消費しながら一定量を備蓄することで、無理なく備えを続けることができる。
また、災害時に食べ慣れたものを口にできることは、栄養補給だけでなく心理的な安心感にもつながる。避難生活や在宅避難では、慣れない環境によるストレスが大きな負担となるため、日常に近い食生活を維持することは心身の健康を保つうえでも重要と考えられる。
著者が実際に備蓄している「フェーズフリー」を意識した食料。お菓子の空容器に入れている。円筒状のプラスチック製容器なので段ボールなどに比べると潰れにくく、また水害にも強い
フェーズフリーにおすすめの食品とは
フェーズフリーの考え方では、「長期保存できること」だけではなく、「普段から無理なく食べ続けられること」も重要だ。災害時のためだけの備蓄食は、どうしてもカロリーが高い米やカップ麺などの主食がメインになってしまい、栄養素が不足になりがちになる。一方でフェーズフリーでは普段から無理なく食べられるように、栄養面も意識した備蓄食品の選択が可能になっている。長期保存する食品の意識よりも野菜ジュースや、肉・魚・果物の缶詰、チーズ・プロテインバー・ゼリー飲料など栄養を補える食品を選ぶことがオススメだ。
著者は不足しがちなビタミンなどを意識した食材を選んでいる。普段、よく使うパウチタイプのかつおフレークを入れるなど、自分のライフスタイルに合ったアレンジをしている。空いたスペースにはお気に入りの飴を入れている。これらは備蓄としてはもちろん、風邪を引いたときなどの食料としても重宝している
フェーズフリーの先にある「ごほうび備蓄」の考え方
フェイズフリーは日常の延長線に備蓄を取り入れる考え方だが、別の考え方としてご褒美として備蓄を取り入れる、という考え方も広がりつつある。それが「ごほうび備蓄」だ。例えば、普段は手が出せない有名店のレトルトカレーや地域限定の食材を使った缶スープなど少し贅沢な缶詰やレトルト食品を備蓄することで、「消費しなければならない備蓄」ではなく、「食べるのが楽しみな備蓄」へと発想を転換する動きとなっている。
手軽な「ごほうび備蓄」の一例として、お菓子の備蓄が挙げられる。お気に入りのお菓子を少し多めに買い置きしておくことで、賞味期限が近づいたタイミングで、お菓子を楽しみながら消費できるため、備蓄に対する「義務感」や「苦痛」を「ご褒美感」や「楽しさ」に変えることができるのだ。「無事平穏であったことに感謝しながら、おいしい備蓄品をいただく」といった、前向きかつ楽しみな備蓄の消費が、食品備蓄の継続につながる。
この前、旅行で行った際のお土産を中心とした著者の「ごほうび備蓄」。比較的お高めなレトルトカレーは箱から出して袋の状態で保管することで、容積を少し減らしている
蓋にいつ開けるかメモをしておくとわかりやすい上に、ちょっとしたワクワク感を楽しめる。まるでタイムカプセルを埋めている気分だ
長期化する避難生活において
「心の健康」のための選択
避難生活は災害の規模や状況によって長期化せざるを得ない場合がある。その環境下では不安やストレスが高まりやすく、子どもも大人も心が落ち込むことがあり、それらが体の健康にも影響することがある。その心のケアに最適な備蓄食品の一つがお菓子だ。お菓子の味だけでなく、パッケージなどは心を癒やしてくれ、また食べ慣れた味が慣れない環境で安心感をもたらしてくれる。「命をつなぐ小さな備え」として防災バッグの中にお菓子を入れてみてはいかがだろうか?
画像:森永製菓
参考:食とお菓子の防災教室について
フェーズフリー、ごほうび備蓄など「備蓄疲れ」を防ぐ新しい防災習慣を提案する森永製菓はは防災に関する取り組みとして「キョロちゃんの防災の心得」を公開している。サイト内では森永製菓と自治医科大学災害医学寄附講座特命教授 松村先生が、食やお菓子をテーマに防災に役立つ知識や情報を分かりやすくお届けしている。ぜひこちらも参考にしていただければ幸いだ。
画像:森永製菓
参考:森永製菓
文:Kids Well-being編集部
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