
2026.01.22
【専門家監修】子どもの心と身体を守るために知っておきたい「安全・防犯」対策
2026.03.04

会場は名古屋市北区の「IGアリーナ」。TGC(東京ガールズコレクション)20周年を記念して開催された同イベントとNTTドコモのパートナーシップのもと実施された。
「ドコモ未来フィールド」は、「ドコモ未来プロジェクト」の3つの柱の1つ。これまでNTTドコモは、国立科学博物館やN H K交響楽団、スポーツなど多様な分野で本物の“プロのセカイ”体験を提供している。
ブランドコミュニケーション部の吉見尚子さんは、2023年からスタートした本プロジェクトについて、「スローガンは、“つなごう。驚きを。幸せを”。子どもたちが一流の世界に触れることで、将来の夢や希望を見つけるきっかけになれば」と話す。
プロジェクトでは、プロのヘアメイク体験から、史上最大級のファッションフェスタTGCのバックステージの見学、そしてプロから受けるウォーキングレッスンを経て、実際に本物のモデルさながらにランウェイを歩くところまでを体験する。
「実際にプロと対峙して仕事をする濃密な体験を通じて、1日のほんの短い時間で、子どもたちがどんどん自信をつけて輝いていく姿を見ると、毎回、本当に胸が熱くなります」(吉見さん)
プロによるメイク体験もワクワクする瞬間だが、ステージの裏側とリハーサル見学の体験も提供されている。
華やかなランウェイの裏では、照明や音響、映像、進行管理など、大勢のスタッフが連携し、本番へ向けて準備を重ねている。
参加した中学生が「こんなにたくさんの人が1つのショーを支えているのを知って、本当にびっくりしました。自分も人を支える仕事に就きたい」と話す。
小学生の娘と参加した母親は、「ランウェイ体験ができるだけでなく、裏側を見せてもらえたことも大きな収穫でした。 “あの照明の仕事ってかっこいい”という娘の言葉を聞いて、将来の選択肢って、こうやって広がるのだと感じました」
華やかな表舞台だけでなく、本番に向けてステージを作り上げるスタッフたちの仕事の関わり方、そのプロセスを実際に目で見ることで、夢は広がる。夢を描く力とは、いわば憧れを現実に引き寄せる力である。
ヘアメイクとウォーキングレッスンを経て、いよいよランウェイへ。スモークがたかれ、ライトを一斉に浴びる。センターまで歩き、自分をいちばん輝かせるポーズをキメる。
ステージを降りた後、参加した男子小学生は、「緊張したけど、思ったよりちゃんと歩けた」と振り返る。“ちゃんとできた”という感覚が、自信の芽につながる。
別の保護者は「普段は人前に出るタイプではない娘が、今日は自分らしく堂々と自分を表現していました。これが成功体験を積むということなんですね」と我が子の成長に驚く。
挑戦してやり切ったという実感が “自己効力感”を育て、自信の土台になっていく。
ランウェイ体験後、子どもたちからは「将来は裏方として人を喜ばせる仕事がしたい」「将来はスポットライトを浴びるモデルになりたい」「自分の夢が見つかった!」といった声が次々に飛び出す。
舞台裏を知り、プロとして扱われる体験を経たことで、その言葉はより具体性を帯びていく。夢を語るだけでなく、「そのために何が必要か」を考え始める。そんな成長の芽吹きを、この1日で垣間見ることができた。
さらに参加者は、翌2月15日(日)に開催された本番ステージも観覧。前日に自分が立ったランウェイを、今度は客席側から見つめる。照明の動き、スタッフの連携、出演者の一瞬の表情。そのすべてが、体験前とは違う意味を持って映る。
「あの場所は遠い世界ではない」と実感できたことが、子どもたちにとって何より大きな収穫だったかもしれない。
吉見さんは最後に「この1日が、子どもたちにとって未来へ踏み出すきっかけになれば嬉しい」と語った。
ランウェイに立つ時間は数分。しかし、そこで得た自信と、夢を具体化する視点は、日常に戻ってからも残り続ける。華やかなTGCの前日、IGアリーナで生まれていたのは、確かな“成長の瞬間”だった。
取材・文/脇谷美佳子